「日本の鉄道」開業から150年
JR東日本が2022年秋、「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」を発売します。新幹線や特急を含めて、JR東日本の全線などに3日間、乗車が可能。青森県から新潟県、長野県、静岡県まで行ける、とてもお得なきっぷです。
2022年、日本の鉄道が1872年(明治5年)10月14日に新橋~横浜間で開業して以来、150周年を迎えることを記念し、JR東日本は「鉄道開業150年」事業を展開。その一環で発売されます。
このページでは、「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」の買い方や使い方に関する情報をまとめました。まだJR東日本が詳しく発表していない内容もありますが、明らかになり次第、ページをアップデートしていく予定です。
乗れるエリア・使える路線は?
一部の私鉄などもOK
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」で乗車できる路線は、フリーエリア内のJR東日本全線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、伊豆急行線、富士急行線、えちごトキめき鉄道線(直江津~新井)、JR東日本が運行するBRT(バス高速輸送システム)です。
「フリーエリア内のJR東日本全線」が指す路線について、具体的にはまだ発表されていませんが、通常乗れるJR東日本線の全線(新幹線を含む)と考えてよいでしょう。「フリーエリア内のJR東日本全線」と接続している、JR東日本以外の鉄道路線にも一部、乗車できます。
乗車できる路線リスト
- 新幹線
- 東北新幹線、秋田新幹線、山形新幹線、上越新幹線、北陸新幹線(東京~上越妙高)
- 在来線
- 山手線、京浜東北線、根岸線、横浜線、南武線、武蔵野線、京葉線、埼京線(赤羽線)、川越線、中央本線(東京~塩尻)、青梅線、五日市線、総武本線、横須賀線、鶴見線、相模線、東海道本線(東京~熱海)、高崎線、東北本線(宇都宮線)、湘南新宿ライン、上野東京ライン、仙台空港アクセス線(仙台~名取)、仙石東北ライン、常磐線、上越線、両毛線、水戸線、外房線、内房線、成田線、伊東線、信越本線、篠ノ井線、羽越本線、白新線、磐越西線、仙山線、仙石線、奥羽本線(山形線)、八高線、吾妻線、烏山線、日光線、水郡線、鹿島線、久留里線、東金線、小海線、飯山線、大糸線、越後線、弥彦線、米坂線、只見線、磐越東線、石巻線、気仙沼線、大船渡線、陸羽東線、陸羽西線、北上線、釜石線、山田線、花輪線、八戸線、大湊線、津軽線、左沢線、田沢湖線、男鹿線、五能線
- BRT
- 気仙沼線BRT、大船渡線BRT
- JR東日本以外の路線
- 青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、伊豆急行線、富士急行線、えちごトキめき鉄道線(直江津~新井)
東海道新幹線、北陸新幹線の上越妙高~金沢間、北海道新幹線は利用できません。
乗れる列車・使える座席は?
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」で乗車できる列車は、新幹線を含む特急列車、急行列車、快速列車、普通列車、BRTです。
座席は、普通車自由席であれば何度でも利用可能。加えて、あらかじめ座席の指定を受ければ、普通車指定席も4回まで使うことができます。
ツアー専用列車(団体列車)は乗車できません。
利用期間は?
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」を利用できる期間は、2022年10月14日(金)から、10月27日(木)まで。この利用期間のうち、連続する3日間がきっぷの有効期間になります。
ちなみに「10月14日」は、150年前のその日に日本の鉄道が開業したことから、「鉄道の日」に定められています。
購入方法は?
「えきねっと」限定発売
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」は、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」限定で発売されます。駅にある「みどりの窓口」などでは購入できません。
利用するには、まず「えきねっと」で「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」を購入し、それを駅の指定席券売機で発券してから使用する、という形です。
いつから買える?
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」は、利用開始日の1か月前が発売日です。10月14日(金)から利用を開始する場合は、9月14日(水)から購入できます。
指定席の予約方法は?
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」は、普通車指定席が4回まで利用できます。その予約方法について、まだ詳しくは発表されていませんが、過去の同様のきっぷの場合を考えると、「えきねっと」から指定席の予約が可能になりそうです。
利用特典は?
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」の利用者には、レンタカーなどで特典があるそうです。
きっぷの価格は?
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」の価格は、大人2万2150円、子ども1万150円です。学割の設定はありません。
どのくらいお得?
東北新幹線「はやぶさ」の普通車指定席を利用して、東京~仙台間を移動する場合、きっぷの価格(大人1名)は片道1万1410円、往復では2万2820円です。そのため、単純に東京駅と仙台駅を「はやぶさ」で往復するだけでも、「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」のほうがお得、ということになります。